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旧乾邸見学記(1)

先週の土曜日、アメニティ2000協会さんのお誘いで旧乾邸(神戸市東灘区)の内覧会に参加してきました。 当事務所から散歩がてらゆっくり歩いて10分ぐらいの場所ということもあって 以前から興味があり伺いたかったのが、ようやく実現。

昭和11年(1936年)に乾汽船社長・乾新兵衛氏の邸宅として建てられたこの建物は、友人でもある渡辺節氏によって設計されたもの。 このあたりの紳士録的背景を知るにつけ、昭和初期に花開いた阪神間モダニズムの残り香を感じずにはいられません。 五代目新兵衛(豊彦)氏が平成5年(1993年)に亡くなられた後、相続税として国に物納されたとのことですが、現在は神戸市が委託管理をしています。 室谷邸のような哀しすぎる結末を迎えないよう、心ある人々が立ち上がって保存運動を行っているのですが そのなりゆきは決して安泰を約束されたものではなく目が離せない状況となっています。

館の外観は英国貴族のカントリーハウス風でもあり、やわらかい風合いの宝殿石(竜山石)の柱をふんだんにつかった車寄せ近辺はイタリア・ルネサンス風だったり、瓦屋根と壁面の雰囲気はちょっぴりスパニッシュ風味だったり、現存はしないものの日本建築棟が舟底天井の廊下でつながっていた(らしかった)り、といろいろな試行錯誤や実験的な企てがあったことを感じさせます。

Photo_2  お屋敷ばかりが立ち並ぶ住吉山手界隈にあっても ひときわ壮麗な門構え。 ただし 主なき今、門柱向かって右側のオーナメントが朽ちてなくなったままなのがわびしい。サイコメトラー?グレートオークスは、ここに立つと往時の来客の到着風景がぼんやり見えた・・・気がしました。

Photo_4 庭から建物を見上げるとこんな感じ。 中央の張り出した部分の2Fはご主人の居室、1Fはダイニングルームになっています。 何十年もの間枯れては再生を繰り返してきたであろう壁面のナツヅタが、今また繁りはじめようとしているのがケナゲ。

 

Photo_5

ご主人の居室の窓から庭とその向こうに見える神戸の港。 埋め立てなどがなされる以前は街中に高い建物などもなく、今より間近に見えたであろう港を 海運業を営むこの館の主は飽かず眺めたことでしょう。(と妄想。)

芝生を囲む樹木は シダレザクラ、ハナミズキ、ツツジなど。 塀の内側でガードを固めているのはセコイア系の大木やマツ、モミジ、クスノキその他いろいろ。 

(これまたつづく)

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